以上のようにヘッドバランス(スイングウエイト)の仕組みと計測方法を書きましたが、クラブの多様化(クラブ重量の多様化、長さの多様化、シャフトバランスの多様化等々)によってどのバランスがよいかなどと断定できません。 クラブ重量G×長さCの積ですからクラブ重量、長さが違っても同じ積になることがありますので、振り切れる長さ、重さをしっかりつかんでいなければなりません。
メーカーの商品は一般的にはSシャフトでD1〜2、RシャフトでC8〜D0ぐらいのヘッドバランスが多くあります。
アイアンセットのように同じアイアンだったら同じ流れの重さ長さがあって、バランスを合わせていますが、セット商品と違う場合はドライバーの重さ、バランスに沿ったフェアウエイウッドを選ばねば同じタイミングで打てません。
また、スイングバランスは個人のスイングのパターンや好みの範疇にありますので、重ためのバランスがその方のスイングに適合する方、好きな方(ヘッドが利いているほうが好きな方)とその逆の方がいます。
今お使いのドライバーに2gの鉛を貼って打ってみたりしますと、重さの違いで打ち易いのか、打ちにくいのか、重たい球になるのかなど、どんな球が出るか経験できると思います。
スイングバランスはスイングで大切な要素には間違いありませんが、必要以上に神経質になることは無いと思います。あるトーナメントプロのヘッドバランスを計ったことがありますが、アイアンのバランスがかなりバラバラでした。プロはそれでも自分にとって一番打ちやすいバランスを番手ごとにとっていたのです。
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